母親からもらった最高のギフト

2022年8月12日の深夜、シャワーを浴びていた時にとある言葉が浮かんできました。それは「根本的な解決」「根本的な変容」というふたつのキーワードです。

そしてそのキーワードをきっかけに、芋づる式に自分の過去の経験や言葉がどんどん出てきたんです。僕は「なんとか残さなきゃ!」と思い、すぐに風呂から上がって、パンツ一丁でPCに向かいました。そして一筆書きでバーーッと言葉を書きあげました。

その後自分で読み直したときに、「あぁこれは〝母親からもらった最高のギフト〟なんだなぁ」と、そういうふうに感じました。きっとそれは今もこれからも僕を突き動かしていく、とても大切な燃料になっているんだと思います。

今回はそのメモをそのまま貼っつけたいと思いますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです(^^)


変わりたいけど変われない…と悩む人は多い
それは僕自身もずっとそうだった
本当にずっと

何かを新しく始めてみても続かない
早起きを継続しようと思ってみても、初日で脱落
新しく資格の本を買ってみても、3ページで終わる
ダイエットでランニングしてみても、2回目はない
自分をもっと認めようと思っても、否定してしまう

そんなことばかりだった

それを打開するために
本を読んでみたり
YouTubeを見てみたり
お金を払って単発コーチングを受けてみたり…

それでもなにも変わらない

本当にその一瞬だけ
ちょっとテンションは上がったりする
モチベーションが上がったような気になっている
だけど寝て起きたらまたいつもの繰り返し
なんら変わらない、日々の繰り返し

あれ?このままこの毎日を続けていくのかな?
あれ?気づいたらもう遅いんじゃないのかな?

っていう違和感だけが膨れ上がっていく
でもそこに気づかないようにもしてる

で、また何か自分に新しい目標を課してみたり、
環境を変えてみたり、
はたまた「環境を変えるのは甘えだ」と
自分に言ってみたり

それでも僕は「こうなりたい」
「理想の自分はこうだ」と
自分に言い聞かせては、
そのギャップにとても苦しんでた

苦しんでいたけど、
心のどこかでずっと願っている想い
「変わりたい…何かを変えたい…」

でもやっぱりまた日常は進んでいく
進まないのは“変化しない自分”だけ

僕は薄々わかってた
自分には「根本的な解決が必要だ」と

でもその「根本的な解決」とはいったい?
それがなんなのか全然わからなかった

だからまた同じようにネットの情報に惑わされ
周りの人と比較して自分の欠点を探し
自分の苦手なことを克服しようとばかりに目がいってた

ずーーーーっとそのループ

僕は社会人1年目くらいの時に
「自分は高校時代から暗闇のトンネルに入った」と表現していた

それは言い換えるならば
・なにをどうしても内側から気力が湧いてこない
・自分の理想と現実が乖離している
・ここから抜け出したいけど原因がわからない
・原因がわからないから何をしていいかわからない
・ずっと暗闇だからどこに向かってるかもわからない
・たまに光は見えてもすぐにどっかに消えてしまう

ざっとこんな感じ

「暗闇」だからといって、
とんでもなく「不幸」とかってわけじゃない

もちろん辛いこと苦しいこともあった
だけど楽しいこと嬉しいこともあった

ただひとつ共通して言えることは
どの感情もとても浅い、中途半端

魂が震えるような喜びもなければ
魂が震えるような悲しみもない

ただ、楽しい
ただ、辛い

その繰り返し

感じているのは心ではなく頭だったのかもしれない

さて、どうしようか
俺はずっとこのまま中途半端なままなのか???

そんなことを考えていた社会人1年目の終わりごろ
母が余命1年と宣告された

当時24歳の僕は、
身近な人の死というのを経験したことがなかった
だから死がよくわからなかった
その分驚愕したし、絶望した

そこからの話は端折るけど、
僕は幸せもんだと思った

母が癌になり、母が見事な最期を見せてくれて、
僕はそこで「生の輝き」をみることができた

「あ、これだ、これが生きるってことだ」
「生の輝きを解き放つ時、人はひとりで死んでいけるんだ」

母が癌になり亡くなるまでの期間で、
ものすごく痛感したこと、それは

〝自分という人格の主導権は、
頭じゃなくて心が握るもの〟

〝根本的解決・根本的変容は、
心と言葉を解体することで起きる〟

母は自分の還暦の誕生日に亡くなった
一般的には早いほうだと思う

だけど、母はきっと100歳まで生きるよりも
幸せだったかもしれない
って家族は口を揃えて言う

癌になってから、
母は「心」と「言葉」を解体していった
癌になってから、
「心」が母を動かし「言葉」が変わっていった

だから母は最期の時に
「もう私はひとりで死ねる」と言って、
本当に亡くなる直前に家族を病室の外に出そうとした。僕はその光景を見た、心で感じた。

だから母が亡くなって一番最初に出てきた言葉が、
「おつかれさま、ほんと見事な最期だったよ、ありがとう」だった。

僕は母の苦しみを知ったし、
喜びも知った
それは中途半端な感情ではなくて、
魂が震えるようなものだった
僕は一緒にその過程を辿らせてもらった

やっぱり僕は幸せもんだ

今の僕は「モチベーションを高めよう」とか
「やる気を出すにはどうしたらいいか?」とか
「継続するために自分にムチを打とう」とか
「できない自分を否定する」とか
そういう概念がすーっと消えている。

いつの間にか無くなった
気づいたら暗闇のトンネルから抜け出していた
まだちょっと後ろには見えるけど
またいつかトンネルに入るかもしれないけど

でも僕は間違いなく暗闇のトンネルから抜け出した
だから大丈夫、次が来ても。

まさかこんなふうに思える日がくるなんて。
24歳の僕にこのことを伝えたら、
「いやいや、そんな冗談言うなよ」って言うはず
絶対に信じてくれはしない

それくらい僕は根本的に変容することができた
それは母親からもらった最高のギフト

僕はこれを自分の中だけにとどめたくない
この経験を僕の中だけに置きたくない

母が命をかけて伝えたくれたこと、
人間にとって本当に大切なこと、

それを僕は届けたい、必要とする人にただ届けたい

その一心です。

2022年8月12日

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